IE、Chrome、Firefox、Safari、今の時代色々なブラウザがあり、どれかに縛られることなく自由に選ぶことが出来ます。
Windows搭載のPCを購入した場合は、Internet Explorer、MacやiPhoneを購入した場合は、Safariがそれぞれ標準装備されていますが、使いやすいブラウザは人それぞれ違います。
無理してデフォルトで入っているブラウザを使うのではなく、自分の使いやすいぴったりのブラウザをインストールすることによって、作業効率アップや時間短縮に繋がりますので、この機会に是非見直してみてくださいね。
この記事ではおススメのブラウザを徹底比較しています。
この記事の目次
ブラウザとは?
ブラウザとは、browse(拾い読み)という言葉が元になっていて、そもそもはパソコン上の色々なファイルを見るためのソフト全般のことを意味しています。つまり、何を見るかによって画像ブラウザやテキストブラウザ、ファイルブラウザなど色々な種類があったのです。
ブラウザとは、何もIEやGoogleChromeのようにホームページを閲覧するツールだけを指す言葉ではなく、パソコン上のファイルを見るためのソフトであれば『ブラウザ』ということなんですね。
今では、IEやChromeのようなものがブラウザと呼ばれるようになりましたが、こういった経緯があったんだ。ということは、覚えておいても良いかもしれません。
誰もが良く知っている5大ブラウザ
まず最初に、誰もが一度目にしたことがあるであろうブラウザを紹介していきます。
Internet Explorer

マイクロソフト社が開発している世界シェアNO1のウェブブラウザ。
Windowsに標準装備されているブラウザなので、PCを一度でも使ったことがある人なら存在を知らない人はいないはず。
その知名度とは裏腹に、もっさりとした動作がIE8まで続き、かなり不評だった過去もあります。
IE9以降はもっさりが改善されましたが、離れた利用者が戻ってくるのは難しいと思います。
もうGoogleChromeをWindowsの標準ブラウザにしたら良いと思うけど、WindowsとGoogleChromeは別会社だしそうもいかないんでしょうね。
また、IE11やWindows10で特定の動作をすると重くなる不具合も確認されています。
スクロール時の移動は凄く綺麗なのですが、GoogleChromeを一度でも使ってしまうとIEに戻ろうとは思えませんね。
ただ、IEでしか動作しないページが今でも沢山あるため、GoogleChromeを使っていてもIEから完全に離れることは出来なかったりする。
IE Tabという便利なアドオンはありますが、わざわざアンインストールする必要はないかと思います。
GoogleChrome

Googleが開発している人気急上昇中のブラウザ。
ブラウザの起動時間がとにかく早い。全ブラウザの中で最も軽快な動作をしてくれるが、拡張機能を入れすぎるともっさりした動作になることもあるので程々に。
GoogleChromeをインストールしたばかりだと最低限の機能しか装備されておらず、IEやFirexfoxでなどでサイドバーにブックマークを常用していた人は辛く感じるかもしれない。
ホームボタン、ブックマークボタンは後から設定で追加することが可能。Googleサービスの利用頻度が高い方は、GoogleChrome以外の選択肢はないんじゃないかな。
また、数年前に比べて拡張機能も充実してきているので、FirefoxからGoogleChromeに乗り換える人が増えている。
FireFox

Mozilla が開発するオープンソースのブラウザ。
私が今でもメインに使っているブラウザがFirefox。何と言っても拡張機能が凄い。これに関してはIEやGoogleChromeは一生敵わないんじゃないかと思ってしまうくらい。
PCにたまにしか触れない人は、ChromeかIEで十分事足りると思いますが、高い頻度でPCに触れている方やカスタマイズに拘りを持っている方は、Firefox以外の選択肢はないですね。
動作が重いとよく言われていますが、動作を軽くしてくれるアドオンもありますが、設定次第でChromeに近づけることは可能です。
少々マニア向けのブラウザですが、一度使い出したら虜になること間違いなし。
あくまで個人的にですが、不具合関連はIEやGoogleChromeより少ない印象があります。
>> Firefoxへ
Opera

Operaは、ノルウェーのソフトウェア開発会社が開発している。
5大ブラウザの中では一番使っている人が少ないが、根強いファンが常にいるのでこの地位を保っていられるのだと思います。
GoogleChrome、Firefoxでもお馴染みのアドオンも装備されています。Operaを使うならクリックするとWebページに即アクセスできるスピードダイヤルを使いこなしましょう。
このスピードダイヤルのおかげで拡張機能を追加しなくても、デフォルトのままで十分使いやすいのが魅力的に感じました。
また、2016年4月4日に公開されたOpera37では、広告ブロッカーがネイティブ搭載され、アフィリエイターにも一定の影響を与えると思われます。
>> Operaへ
Safari

アップル社が開発しているウェブブラウザ。
iPhone、iPad、Macなどのアップル製品に標準装備されているので、とりあえず使っている人が多いと思うけど、とりあえず使って問題がないブラウザという時点で優秀なんですよね。
実はSafariのWindows版があるのはご存知でしょうか?
と言っても、Windows版のSafariは2012年5月に開発を停止させており、提供元での配布も2015年6月に終了しているので、これから使う人はいないと思いますが。
しかも、Windows版のSafariはメモリ消費が激しく、読み込み、起動がめっちゃもっさりしています。今が2016年だから4年もすればWeb業界も進化するよね。時代に置いていかれるよねって話で。
ともあれ、Safariを利用するならApple製品オンリーにしておきましょう。
5大ブラウザを乗り物に例えるなら
Firefoxが改造した車(?)。Safariが自転車。Operaは軽自動車。IEは瀕死の馬。Chromeはロケット(?)。に例えられています。

極端な例ですが中々面白いですね。GoogleChromeがタダ早いだけだと思ったら大きな間違いで、最近では拡張機能がFirefoxに負けないくらい充実してきました。
Safariに関しては、iPhoneの普及によって能力以上に評価されるケースが増えたのかもしれません。Safariしか知らないのにSafariが一番!って思ってる人も多そうだし。
その他人気ブラウザ
その他にも色々なブラウザが存在しています。
Microsoft Edge(Spartan)

開発段階ではSpartanと呼ばれていましたが、正式名称はMicrosoft Edgeになりました。
Windows10に搭載されている新ブラウザ。新しいタブを開くと検索フォームやおススメコンテンツがめとめて表示される。この辺は最近のChromeと似たような感じですね。
今後は徐々にIEが収束し、Microsoft Edge一本に絞られていくとのこと。IEがもっさりしていた原因は、Microsoft Edgeの開発に専念していたからなんだろうか。
まだ登場したばかりということもありIEに比べると、Microsoft Edgeの知名度は低い。ChromeやFirefoxを超える次世代ブラウザとして今後の成長を期待したい。
Sleipnir

表示速度はそこまで早くないんですが、デフォルトのスタートが面がスタイリッシュ。タブがサムネイル表示されているのがカッコイイ。Appleのデザインが好きな人は使って見る価値ありです。
>> Sleipnirへ
Kinza

Kinzaは、開発者とユーザーの意見を交換し要望を積極的に取り入れてくれる。ブラウザ業界としては前代未聞の試みをしています。
RSSリーダー、マウスジェスチャー機能、Web上で選択したテキストをドラッグ&ドロップするだけでWeb検索が行えるスーパードラッグ機能などを備えています。
純国産のブラウザなので海外ブラウザに負けないように頑張って欲しい。
>> Kinzaへ
Lunascape

セキュリティに強く軽快に操作できる国産のウェブブラウザ。早稲田大学で開発され、世界190か国で2000万回以上ダウンロードされた。名称もそうだけどデザインセンスが素晴らしいです。
現状はWindows版のみ。Mac版もリリースしたら爆発的な人気になると思う。
また、世界初のトリプルエンジン(Trident、Gecko、WebKit)が搭載されたことで、特定のサイトが利用できない。といった事態になりにくくなりました。この点はFirefoxやGoogleChromeより優れていますね。
>> Lunascapeへ
Grani
Sleipnirをベースに作られたウェブブラウザ。タブを3~5つ開くだけでもっさりした動作になる辺りIE8より使いにくいと思われます。
ダウンロードの際に11種類の中から好きなデザインを選択できるのは良いのですが、更新がなかなか行われないため、メインどころかサブのブラウザとしても使えないです。
>> Graniへ
Cyberfox
Firefoxベースのウェブブラウザ。Firefoxとの共存が可能で、Firefoxのアドオンに対応している。
>> Cyberfoxへ
Midori
軽量、高速なウェブブラウザ。現状公式サイトが英語表記のみとなっている。
>> Midoriへ
ブラウザ比較表
沢山紹介しすぎて何が何だかわからなくなっている方に向けて、5大ブラウザの比較表を作ってみました。
ブラウザ名 | Internet Explorer | Google Chrome |
Firefox | Opera | Safari |
概要 | Windowsに標準装備されているブラウザ 最近になってページ表示速度が改善された |
Googleが開発する超軽快なブラウザ | 量&質を兼ね備えたアドオンが魅力的 | 先進的な機能を 取り入れていることから一部のマニアに人気 |
Mac、iOSの標準ブラウザ 実はWindows用もある |
ページ表示速度 | 改善はされたが5大ブラウザの中で一番遅い | 現行ブラウザの中ではNO.1 | Chromeには劣るが非常に軽快 | Firefoxより早く感じることもある | 体感ではChromeの次に早い |
拡張性 | △ | ◎ | ◎+ | ○ | ○ |
ベース | IE | Chromium | Firefox | Chromium | Safari |
レンタリンクエンジン | Trident | Blink | Gecko | Blink | Webkit |
プライベートブラウズ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
対応OS | WinXP~Win10 | WinXP~Win10 | WinXP~Win10 | WinXP~Win10 | WinXP~Win7 |
ダウンロード先 | Internet Explorer | GoogleChrome | Firefox | Opera | Safari |
ブラウザのシェア率で比較してみる
※2016年4月にChromeがIEを抜き世界シェアでトップに躍り出ました。今後IEからMicrosoft Edgeへのシフトチェンジが行われていきますので、暫くはChromeの独壇場になると思われます。
あくまで参考程度にですが、シェア率が高いということは、それだけ安定したブラウジングが行えるということになると思いますので、TOP10入りしているブラウザを使っておけばまず間違いないです。
●2016年3月、日本国内のブラウザシェアランキングTOP10
順位 | ブラウザ名・バージョン | シェア率 |
1位 | Internet Explorer 11.0 | 26.99% |
2位 | Google Chrome 49.0 | 16.52% |
3位 | Google Chrome 48.0 | 15.22% |
4位 | Firefox 44.0 | 7.75% |
5位 | Firefox 45.0 | 5.98% |
6位 | Google Chrome for Android | 4.81% |
7位 | Safari 9.0 | 3.74% |
8位 | Edge 13 | 2.53% |
9位 | Internet Explorer 9.0 | 1.85% |
10位 | その他 | 14.59% |
●2016年3月、世界全体のブラウザシェアランキングTOP10
順位 | ブラウザ名・バージョン | シェア率 |
1位 | Google Chrome 49.0 | 26.02% |
2位 | Google Chrome 48.0 | 23.96% |
3位 | Internet Explorer 11.0 | 10.24% |
4位 | Firefox 44.0 | 6.9% |
5位 | Firefox 45.0 | 4.72% |
6位 | Safari 9.0 | 2.87% |
7位 | Chrome for Android | 1.85% |
8位 | Edge 13 | 1.76% |
9位 | Internet Explorer 8.0 | 1.85% |
10位 | その他 | 20.21% |
2つを比較すると日本国内でも世界でもシェア数のTOP10は大きく変わらないということです。
Chrome、IE、Firefoxの3つだけでシェア数の8割以上を独占しています。次いでSafariのシェア率が高いのは、完全にiPhoneの影響ですね。
個人的にMicrosoft Edgeがこれからどれだけシェアを伸ばしてくるのか楽しみです。
Windows10が普及してから1年弱でTOP10入りですから、3年くらいしたらIEがランキング圏外になり、Microsoft EdgeがTOP5入りしそうな気がします。
ちなみに世界でも中国だけは例外で、中国でシェア率NO.1を誇っているのは、奇虎360という中国で開発されたブラウザですね。次いでInternet Explorerが人気です。
あまり知られていないブラウザも沢山ある
今回紹介したもの以外にも、私が知っている限りで以下のブラウザが存在しています。メインのブラウザとしては考えにくいですが、冒険するつもりで利用してみるのも良いかもしれません。
ドルフィン(スマホ専用ブラウザ) | Waterfox | Vivaldi |
Ancia | AnciaChrome | GreenBrowser |
Yandex.Browser | Comodo Dragon | Comodo IceDragon |
Chromodo | Chromium | CoolNovo |
SRWare Iron | Slimjet | SlimBrowser |
Tor Browser | Maxthon Cloud Browser | QtWeb Internet Browser |
Baidu Browser | Superbird Browser | 360 Browser |
Avant Browser | Aviator | SeaMonkey |
最後に
今回は沢山のブラウザを紹介していきました。色々な会社がブラウザ業界に参入してきていますが、結局行き着くのは、IE、GoogleChrome、Firefox、Safariのどれかなんですよね。
Safariに関してはWin版の配布を終了していますし、IEに関してはその内Microsoft Edgeにシフトチェンジしていくかと思いますので、現状選択肢として残るのがChromeとFirefoxです。
この2つは完全に好みに分かれますので、私からは絶対にどっちがおススメだよ!とは言えません。
ただ、カスタマイズが好きな方や自分の城を作りたい方はFirefox。とにかく軽快な動作を優先させたい方はChromeになるかと思います。
FirefoxとChromeが圧倒的すぎて他のブラウザが参入して来ても日の目を見ることなく、去っていってしまうのは悲しいんですよね。
利用者側からしたら、この2つに取って代るような革新的なデザイン、機能を備えたブラウザが出て来て欲しいものです。